コロナ禍をきっかけに、私たちの働き方もイベントのあり方も大きく変わりました。
大きな会場に人を集めて行っていたカンファレンスや社内表彰式は、あっという間にオンライン配信へと姿を変え、いまや動画やライブ配信を前提としたコミュニケーションが標準になりました。
そんな時代の変化を、GMOインターネットグループは毎年開催してきた大規模イベント「GMOアワード」の運営を通じて、最前線で体感してきました。
その試行錯誤の積み重ねの先に生まれたのが、GMOグローバルスタジオです。
この記事では、GMOグローバルスタジオのオープン時に社長の橋口が語った設立の背景をもとに、スタジオが誕生するまでの歩みと、私たちがこの場所でお客様にお届けしたい価値をご紹介します。
GMOグローバルスタジオって、そもそもどんな経緯で生まれたんだろう?
ほかの配信スタジオと何が違うの?設備やサポートの強みが気になる。
この記事でわかること
- GMOインターネットグループが配信ノウハウを積み上げてきた経緯
- コロナ禍を経て進化した、オンライン配信・XR合成・ハイブリッド型イベントの歴史
- GMOグローバルスタジオが提供する設備・サービス・体制の全体像
原点は「すべての人にインターネット」

GMOグローバルスタジオの設立背景を語るうえで欠かせないのが、GMOインターネットグループの存在です。
私たちは「すべての人にインターネット」というコーポレートキャッチのもと、インターネットインフラ事業を中心に、広告メディア事業、金融事業、暗号資産事業など、インターネットに関わるさまざまな領域で事業を展開してきました。
インターネットは、世の中の情報流通やコミュニケーションのあり方を根本から変えてきました。
その流れをさらに加速させたのが、2020年以降のコロナ禍です。
企業・個人を問わず、オンラインでのコミュニケーションが一般的になり、とくに動画やライブ配信コンテンツの需要は大きく伸びています。
送り手にも受け手にも「オンラインならでは」のクオリティが求められるようになった今、インターネットを基盤にコミュニケーションを支えてきた私たちがこの領域で挑戦するのは、むしろ必然でした。
コロナ禍で変わったイベントと、GMOアワードでの試行錯誤
GMOグローバルスタジオの設立背景を理解するうえで、もっとも象徴的なのがグループ内で毎年開催している表彰イベント「GMOアワード」です。
このイベントの運営スタイルは、コロナ禍の前後で大きく姿を変えてきました。
以下の年表に沿って、私たちがどのように配信ノウハウを積み上げてきたのかを振り返ります。
2019年:リアル会場中心、配信は“補助”だった時代

コロナ禍前の2019年は、ホテルの大きな宴会場に大勢のパートナーを集めて開催するスタイルが基本でした。
会場のステージをカメラで捉え、一部の映像だけを配信するという構成で、あくまで主役は会場にいる参加者です。
オンライン配信は、どうしても「会場に来られない人のためのサブ的な存在」でした。
GMOインターネットグループでは従業員のことを「パートナー」と呼んでいます。
2020年:Zoomで約7,000人をつなぐ全面オンライン化

状況が一変したのが2020年です。
2月から3月にかけての外出制限を受け、6月のGMOアワードをどう開催するかで現場は大きく揺れました。
最終的に私たちが選んだのは、Zoomで約7,000人のパートナーをつなぐ全面オンライン開催です。
当初はこの形式でも開催継続という観点では十分に機能していました。
ただ、毎日の業務でもZoom画面を見続ける生活が当たり前になると、「ただつなぐだけの配信」では視聴者の集中力を保ちにくいことも明らかになりました。
ここから、「オンライン向けのコンテンツ制作」という発想が本格化しました。
2021年:グリーンバック×クロマキー合成への挑戦


翌年のGMOアワードは、グリーンバックを使ったスタジオでクロマキー合成を行う本格配信に切り替えました。
100%オンラインを前提にした、初めての「オンライン向け映像制作」への挑戦です。
合成背景の世界観や画角の切り替えなど、テレビ番組の制作手法に近い作り込みを取り入れることで、視聴者が飽きずに最後まで見てもらえる構成を追求しました。
この経験を通じて、オンラインイベントに必要なのは「配信の安定性」だけでなく、演出・編集・画作りの質であることをあらためて実感しました。
2022年:LEDディスプレイ×XR合成で一歩先へ


クロマキー合成の手法が一般化してくると、視聴者が受ける「新しさ」や「驚き」は次第に薄まっていきます。
そこで私たちがチャレンジしたのが、高さ約2メートルのLEDディスプレイを使ったXR合成です。
LEDに投影する背景映像とカメラの動きを連動させることで、登壇者の立つ空間そのものを演出に取り込む表現が可能になります。
単なる映像合成ではなく、会場の世界観そのものを設計するアプローチへと、私たちの配信のあり方は進化していきました。
2023年:内装工事前のGMOグローバルスタジオで開催


これらのノウハウが積み上がるなかで、私たち自身にも「もっとこんな機材が欲しい」「できればお客様も会場に入れたい」というニーズが顕在化しました。
そこで2023年は、内装工事も完了していないGMOグローバルスタジオにLEDとカメラ、機材だけを運び込んで実施しました。
この運用で明確な手応えを得たことが、GMOグローバルスタジオを本格的に構築するラストピースとなりました。
いまウェブサイトに掲載している実績にも、このテストイベントの一部映像が含まれています。
GMOグローバルスタジオが目指す新しいイベントの“カタチ”
こうした試行錯誤のすべてを反映して設計されたのが、GMOグローバルスタジオです。
ここでは「オンライン配信専用のスタジオ」ではなく、約140名までの有観客とオンライン配信を融合した、新しいハイブリッド型のコミュニケーションスタイルを提供していきます。

最先端設備で、リアルイベント・配信・ハイブリッドに対応
スタジオには、私たちがGMOアワードの運営を通して「あったらいい」と感じてきた設備を集約しました。
大型LEDバックグラウンド、複数カメラによる収録、XR合成、同時多回線の配信環境など、企業のカンファレンスから決算説明会、プロモーション動画撮影まで、多様なニーズにお応えできる環境が整っています。
| 有観客キャパシティ | 最大約140名(ハイブリッド運用を前提に設計) |
| 映像演出 | 大型LEDバックグラウンド/XR合成/AR演出 など様々な要望に対応 |
| 想定ユースケース | カンファレンス、決算説明会、社内アワード、オンラインイベント、プロモーション動画撮影など |
| 配信スタイル | オンライン配信のみ/有観客+配信のハイブリッド/アーカイブ制作 など様々なスタイルに対応 |
場所の提供だけで終わらない、プロデュース×コンサルテーション
GMOグローバルスタジオの大きな特徴のひとつが、スタジオという“場所”の提供だけでは完結しないという点です。
企画段階からイベント当日、アーカイブ公開まで、質の高いイベントを一貫して支援するプロデュース・コンサルテーションまでを私たちが担います。
「オンラインでも熱量が伝わる構成にしたい」「社内イベントをもっとエンタメ性の高いものにしたい」「投資家向けの発信の質を一段引き上げたい」──そうしたお客様の課題に、コンテンツ設計と技術設計の両面から向き合います。
第一線のパートナーが結集した、もう一つの設立背景
設備がどれだけ整っても、イベントの質を最終的に決めるのは人です。
GMOグローバルスタジオには、各領域の第一線で活躍してきたパートナーが結集しています。
コンテンツの演出設計、配信システムの冗長化、収録音声の整音、当日の運営ディレクションまで、役割の違うプロフェッショナルが一つのチームとして動くことで、どこか一つの工程が弱点にならない体制を目指しています。
「GMOアワード」という内部での実践を繰り返してきたからこそ、現場の肌感覚と再現性のあるノウハウの両方を蓄積できたのも、重要な設立背景のひとつです。
私たちが目指しているのは、お客様に最高の環境をお届けし、
参加者の皆様の「笑顔」と「感動」を創出することです。
まとめ|コロナ禍の学びを、次の「体験」に変えるスタジオへ

GMOグローバルスタジオは、突然の時代変化のなかで私たちが直面した「どうしよう」という問いから生まれたスタジオです。
会場を借りて大人数を集める時代から、Zoomで数千人をつなぐ時代へ。
そしてクロマキー、LEDディスプレイ、XR合成を経て、ハイブリッド型イベントが前提条件になる時代へ。
この一連の進化を、私たち自身が当事者として経験してきました。
その過程で積み上げたノウハウを、GMOインターネットグループの内部にとどめず、外部のお客様にも価値として提供する場として設計されているのがGMOグローバルスタジオです。
設立背景にある想いは、シンプルにひとつ。
インターネット上に素晴らしいコンテンツを増やし続け、オンラインでもオフラインでも「笑顔」と「感動」を生み出すことです。
イベントの企画段階からお気軽にご相談ください。
どんな演出が自社らしいのか、どこに予算を寄せるべきか、ハイブリッドで本当に成立するのか──そんな問いに、私たちは現場経験をもとにお答えします。





