グローバル対応のオンラインイベントやウェビナーで課題となるのが、「テロップ制作にかかる手間と時間」です。
特に日本語と英語などの多言語配信では、制作作業・視認性確認・修正対応のすべてにおいて大きな負担がかかります。
GMOグローバルスタジオは、この課題を解決するため、独自開発の「多言語同時テロップシステム」を導入しました。
多言語対応イベントに立ちはだかる「テロップ制作」という壁

近年、グローバル展開を進める企業にとって、オンラインイベントやウェビナー、株主総会などにおける多言語ライブ配信はもはや不可欠な施策となっています。
私たちGMOグローバルスタジオでも、GMOインターネットグループの重要な社内イベントである「GMOパートナーズ・カンファレンス」において、日本語以外の複数言語での同時テロップ表示が必要となっていました。
「GMOパートナーズカンファレンス」は全世界のパートナー向けにライブ配信するため、複数言語での多言語ライブ配信が必要となります。
特に日本語と英語を併記したテロップの制作は、これまで非常に手間のかかる作業でした。
多言語対応テロップ制作における課題
- デザインソフトを使って1枚ずつ画像を作成
各言語分制作が必要で、膨大な制作時間を要する - 二言語併記によるレイアウト崩れや視認性が悪化
言語毎に文字データが異なるため、デザインは各言語毎に確認する必要がある - 本番中の修正対応が困難
修正する際は、画像自体を修正する必要がある
課題を一掃した、独自の多言語テロップシステムとは?
そこで私たちは、テロップ制作の概念を根本から変えるシステムを社内で独自開発しました。

この新しい多言語テロップシステムでは、Excelにテキストを入力するだけで、複数言語のテロップをリアルタイムで別々の表示エリアに出力でき、グローバルイベントやIRイベントなどにも対応可能です。
このシステムの特徴
VBAで制御されたテロッププログラム

Microsoft Officeに搭載されているVBA(Visual Basic for Applications)を活用し、テロップの表示を自動で制御しています。
外部の複雑なシステムを使う必要がなく、Excelベースで直感的に操作できる設計で、社内メンバーでも運用しやすく、専門知識がなくてもカスタマイズが可能です。
テキストデータをトリガーにAPIを呼び出してリアルタイム表示

入力されたテキストをきっかけに、テロップ表示用のAPIを呼び出すことで、リアルタイムで画面上にテロップを出力する仕組みを構築しています。
イベント中の差し替えや修正も、テキストを更新するだけで即座に反映可能です。
デザインソフトは不要、手作業による画像作成工程を完全排除
従来は1枚1枚画像を作成していた手間のかかるテロップ制作。
本システムでは、デザインソフト(Photoshopなど)を使うことなく、自動でテロップを生成します。
人為的な作業ミスを防ぐと同時に、作業時間を大幅に短縮できるのが大きな利点です。
結果、従来約3時間かかっていたテロップ素材の作成が、最短数秒で完了するようになりました。
表示位置・フォント・サイズなどのカスタマイズも自在
テロップの表示スタイルについても、細かな調整が可能です。
たとえば、「背景を特定のデザインに変更」「フォントのカラーを変更」「テロップ位置を調整」など、
イベントや企業イメージに合わせ、柔軟なデザイン変更ができます。
これらのカスタマイズにより、視認性とデザイン性の両立を実現しています。
項目 | 従来の運用 | 新システム導入後 |
テロップ制作 | 1枚ずつ手作業でデザイン・制作 | Excelにテキストを入力し自動生成 |
表示言語 | 日本語+英語併記(2行構成) | 日本語と英語で別のテロップを同時表示 |
作業時間 | イベント毎に約3時間 | 数分で全テロップ完了 |
柔軟性 | 本番中の修正は困難 | 緊急修正もリアルタイムで対応可 |
このように、GMOグローバルスタジオの多言語テロップシステムは「スピード」「正確さ」「柔軟性」を兼ね備えており、多言語ライブ配信やグローバルイベントの現場に最適なテロップソリューションです。
このプログラムは生成AIを活用してソースコードを作成し、開発未経験者の私でもわずか2時間ほどで組み上げることができました。
多言語イベントは増加傾向、ニーズの広がりに対応
複数言語対応が求められるライブイベントは年々増えています。

特に以下のようなイベントでは、多言語テロップシステムの需要が非常に高いです。
多言語テロップシステムの需要が高いイベント
- グローバル企業の株主総会・決算説明会
- 海外パートナー向け製品発表イベント
- インバウンド市場向けセミナー
- ハイブリッドイベントにおけるライブ通訳補助
GMOグローバルスタジオの多言語テロップシステムは、業種・規模・開催形態(ライブ配信/ハイブリッド開催)を問わず柔軟に対応可能です。
すでに複数の導入実績があり、安定稼働を続けています。
多言語テロップシステムに関するよくあるご質問
この多言語テロップシステムについて特に多い代表的な3つのご質問をご紹介します。
言語対応の柔軟性
英語以外の海外言語でも使うことができる?
多くのお客様が気にされるのが「英語以外の言語でも使えるのか」という点ですが、ご安心ください。
もちろん対応しています。
GMOグローバルスタジオの多言語テロップシステムは、ベトナム語やタイ語、中国語など、UTF-8で表現可能な言語であれば幅広く対応が可能です。
実際に、これらの言語での運用実績も多数あります。
カスタマイズ性
フォント・色・表示位置などのデザインはカスタマイズすることはできる?
デザインも柔軟にカスタマイズ可能です。
背景画像などをいただければそのデザインを利用してテロップを出すことも可能です。
イベントの雰囲気やブランドガイドラインに合わせて、テロップの見た目を自由に設計できるため、見栄えにもこだわりたい方にもご満足いただいています。
イレギュラー対応
急にテロップの差し替えが発生したときに対応ができる?
当システムはリアルタイム編集に対応しているので、緊急時でも素早く反映することができます。
ライブ配信中の言語切替や本番対応にも優れており、スムーズでストレスのない運用を実現します。
特に、多言語ライブ配信が必要なグローバルカンファレンスや海外向けオンラインイベントとの相性は抜群です。
GMOグローバルスタジオが選ばれる理由
GMOグローバルスタジオが多言語対応イベントの現場で高い評価を受けているのには、明確な理由があります。
それは、ライブ配信技術・設備・サポート体制のすべてを自社完結で提供できる点にあります。

ライブ配信拠点としてのスタジオ設備は、業界でもトップクラスの品質を誇ります。
最新の映像・音響機材に加え、照明や大型LEDにディスプレも完備しており、国内外を問わずあらゆる配信ニーズに対応可能です。
また、テクニカルサポートを担当するのは、イベント制作に精通した専任スタッフ陣。お客様のライブ配信内容や目的に応じて、最適なテクノロジーの提案から当日のオペレーションまでワンストップで対応します。
さらに、今回ご紹介している多言語テロップシステムのような独自開発ツールを保有している点も、他社にはない大きな強みです。
クライアントごとに最適な仕組みを柔軟に構築できることで、スピーディーかつ高品質なライブ配信を実現しています。
「ただ配信するだけではなく、伝わる配信をしたい」
そう考えるすべての企業・団体様にとって、GMOグローバルスタジオは技術力と実績を兼ね備えた、最適なパートナーとなるはずです。
多言語ライブ配信の「手間」と「限界」を、技術の力で超える
グローバル展開が進む今、イベントや説明会における多言語対応のニーズはますます高まっています。
しかし、「テロップ制作に時間がかかる」「レイアウトが見づらい」「急な変更に対応できない」といった課題が、運営の大きな障壁になっているのも事実です。
GMOグローバルスタジオの独自開発テロップシステムは、こうした課題を根本から解決します。
テロップ作業の自動化・高速化はもちろん、視認性の高い多言語表示によって、グローバル視聴者への情報伝達力を大幅に向上させます。
今後、より多様な国・地域とつながるイベントを企画されている皆さまにとって、「効率」と「クオリティ」を両立できるこの仕組みは、大きな力となるはずです。
是非お気軽にご相談・お問い合わせください。