近年、企業イベントは「リアル開催」or「オンライン開催」という二者択一ではなく、“どちらも主役になるハイブリッド型イベント” へと進化しています。
現地で熱量と一体感を味わえるリアル会場。
遠隔からも世界観に浸れるオンライン配信。
この両方を“同じクオリティで”体験できるようにするため、イベント演出はまさに大きな変化を迎えています。
そして、その中心にあるのが 大型LEDディスプレイとそれを活用した多様な演出です。
本記事では、LEDイベントの需要が高まる理由から、LED×XRを組み合わせたハイブリッドイベントの最新手法、そしてGMOグローバルスタジオで進めている未来のイベント演出までを一気にご紹介します。
「ハイブリッドイベント」とは
リアル会場とオンライン配信を組み合わせ、両方の参加者が同時に参加・体験できるイベント形式のことです。
近年の企業イベントで採用が急増している形式で、演出や世界観の設計が成功のカギとなります。
LEDイベントの需要が急拡大 なぜ大型LEDが選ばれている?

企業イベントや表彰式、製品発表会などで、LEDディスプレイを活用したイベント、いわゆる「LEDイベント」のニーズが急増しています。
その背景には、イベントの価値が“空間の体験”へシフトしていることが挙げられます。
理由① LEDは“空間を作るための演出装置”


プロジェクターが主流だった時代には、背景映像は“補助的な要素”でした。
しかし大型LEDディスプレイが一般化した今は違います。
LEDは多数の利点を持っています。
LED演出の利点
- 会場の明るさに左右されない
- シーンや素材の転換が容易
- 世界観をそのまま背景として再現できる
空間そのものをデザインできるようになります。
LEDディスプレイを使うことで、イベント参加者は「ただ見る」ではなく、“世界観に包まれる”体験へと変化しています。
理由② SNS時代の「写真・動画映え」


LEDディスプレイは、ただ「きれいに映る」だけの機材ではありません。
観客が思わずスマホを構えたくなる、“写真・動画映えするステージ”をつくるための装置でもあります。
SNS時代におけるLEDの利点
- 高輝度・高コントラストで、スマホ撮影でも色味や文字がくっきり写る
- 人がステージ前に立っても、プロジェクターのように影になりにくい
- ブランドカラーやロゴを美しく再現でき、どの写真も世界観がブレない
SNS時代と非常に相性が良い。
企業プロモーションの文脈でも、LEDの需要が伸びているのは自然な流れです。
ハイブリッドイベントを成功させる“二つの主役”──リアルとオンラインをどう設計するか
この二つをどう設計するかによって、ハイブリッドイベントの価値は大きく変わります。
どちらかがメインで、どちらかがサブ──ではなく、“どちらも主役になる状態”をつくることが理想です。
ここからは、リアル参加者とオンライン視聴者、それぞれの体験価値を最大化する方法を順にお伝えします。
【リアル会場】大型LEDを使ったイベント演出で参加者の感情を動かす


リアルイベントに参加した人の満足度を決めるのは「空間に入った瞬間どう感じるか」 です。
大型LEDは、この“最初の1秒”で世界観を提示し、参加者の感情を大きく動かす力を持っています。
没入感:世界観への“入り口”になる
LEDは「空間の色温度」「質感」「エネルギー」「奥行き感」を一瞬で変えられます。
参加者はステージを“見る”のではなく、“世界の中にいる”と感じられる のです。
参加者はLEDに包まれた瞬間、空気の色温度やステージの奥行きまで“直感的に”感じ取り、物語の世界に没入します。

物語を作れる
LEDは静止画や動画を自由に組み合わせることができるため、企業や製品、イベントのストーリーを視覚的に語る装置でもあります。
イベントが間延びしない
トーク・プレゼン・セレモニーなど、複数コンテンツがあるイベントでもLEDに表示する素材を変えることでテンポよく進行できます。
【オンライン視聴者】XR・AR演出で“特別体験”を提供する

ハイブリッドイベントでは「リアル会場は盛り上がるけど、オンラインはつまらない」という課題がよく出ます。
これは、オンライン視聴を“リアルの劣化版”として作ってしまっていることが原因です。
オンラインならではの強みを活かすことで、オンライン参加者にも“最高の視覚体験”を得られるイベントを作ることができます。
XR/ARはリアルと違う表現が可能
- スピーカーの周囲にグラフィックスを出現させる
- 製品を空間に浮かび上がらせる
- 空間を別世界に切り替える
これらは、リアル会場ではできない表現です。
リアル参加者が感じる“没入感”とは違う、“視覚的な驚きと世界観の拡張”をオンライン側が担うことで双方が主役になれる状態が生まれます。
LEDとXRを連動させた最新演出
- LED背景とXR背景のバランスが最適化
- カメラワークと同期させたダイナミックな動き
- LEDの光量・色味とXRの合成の自然な統一感
GMOグローバルスタジオでは、LED空間とXR演出を同時に扱える システムを整えています。
これによりリアルとオンラインが同じ世界観を共有する“二層構造の演出” が可能になります。
LED × XR の組み合わせで実現する“ハイブリッドイベント”──リアルとオンラインが“どちらもメイン”になる
LEDイベントはリアルを強くし、XR演出はオンラインを強くする。
両者が同時に成立すると、イベントは大きく進化します。
リアル会場とオンラインは役割が違うからこそ価値が出る
双方が違う強みをフルに発揮するからこそ、“どちらも主役”になるイベントを作り上げることができます。
| リアル会場 | オンライン視聴 |
| LEDで世界観に包まれる没入体験 参加者の熱量・空気感が伝わる 物語の「空間」を感じる | XRで世界観が拡張される視覚体験 インタラクティブ機能で双方向性向上 物語の「映像体験」を感じる |
ハイブリッドイベントの主なメリット
これらを組み合わせたハイブリッドイベントでは、さまざまな相乗効果を生み出すことができます。
ハイブリッドイベントのメリット
- リアルとオンラインで同時に体験価値を最大化できる
- 集客が広がり、イベントの参加人数を増やすことができる
- 演出の幅が広がり、ブランド世界観をより強く訴求し印象に残すことができる
インタラクティブ演出でリアルとオンラインがつながる


GMOグローバルスタジオでは、リアル会場・オンライン参加者がリアルタイムでリアクションをスタンプで送れる「インタラクティブスタンプ」機能を提供しています。
インタラクティブスタンプ
- リアル会場・オンライン参加者の反応がLEDに反映
- ARでスタンプを空間に浮かび上がらせる演出も可能
オンライン・オフラインの温度差がなくなり、
ハイブリッドならではの一体感を作ることができます。
GMOグローバルスタジオのLEDイベント演出が選ばれる理由


GMOグローバルスタジオには約500インチサイズの大型LEDディスプレイを常設しています。
GMOグローバルスタジオの強み
- 包み込まれるような巨大LED空間
ステージ全体が映像世界へ変わる - LED × 照明 × カメラの同期演出
世界観に統一感が出る - 企業ロゴ・ブランドカラーの完全一致再現
ブランド体験としての価値が高い - イベントジャンルを選ばない汎用性
表彰式、記者会見、キックオフ、製品発表、採用イベントなど
単なる“背景映像”ではなく、参加者の感情を最大化する演出としてのLEDを実現していることが評価されています。
ハイブリッドイベントの成功事例
GMOグローバルスタジオでは、実際に大型LEDとXRを組み合わせたハイブリッドイベントを多数手掛けています。
ここでは、その中でも特徴的な2つの事例をご紹介します。
5万名以上が視聴した公開討論会(大型LED × AR × ハイブリッド配信)


自民党総裁選の公開討論会「ひろゆきと語る夜 #変われ自民党 日本の未来を語れ!」では、スタジオに約100名を招いてリアル参加型の会場を設けつつ、オンラインでは5万人以上がライブ参加し、アーカイブ再生は100万回超えを記録しました。
ステージには約500インチの大型LEDディスプレイを使用し、ARで発言キーワードを浮かび上がらせるなど、オンライン視聴者に向けた“視覚的にわかりやすい演出”を強化。公共性の高いイベントでも、LED×ARによってリアルとオンライン双方が同じ熱量で議論を追える環境を実現しました。
ザンダー・シャウフェレ選手出演のファンイベント(LED × XR × グローバル配信)

プロゴルファーのザンダー・シャウフェレ選手を招いた「Xander Schauffele Global Fan Event presented by DESCENTE」では、リアル参加者は選手と直接触れ合える臨場感を、オンライン視聴者にはXRで再現したバーチャルゴルフ場を通じて没入体験を提供しました。
さらに、世界各地のファンが同時に参加できるオンライン配信設計と組み合わせることで、グローバルファンイベントとしての到達範囲と熱量を両立させています。
リアル会場では“生の空気感”を、オンラインでは“映像表現による拡張体験”を楽しめる、ハイブリッドイベントの理想的な形を実現しました。
未来のLEDイベントに向けたAI活用
GMOグローバルスタジオでは、未来のLEDイベントを実現するために、日々さまざまな技術検証を行っています。
その中でも特に大きな進展となったのが、AIで生成した映像をLEDにリアルタイムで反映させる実証実験です。
この実験では、イベント中に参加者が専用ページに「LEDに映したいもの」を入力すると、AIがその場で映像化し、ほぼリアルタイムで大型LEDに生成された背景映像が表示されるという仕組みを構築し、検証しました。
こちらはブイキューブ様(@VCUBE_official)とbravesoft様(@bravesoft_pr)のご協力で行われた実証実験の様子です!#Liveアンケート を活用して、スマホでキーワードを送信するとAIが瞬時に背景を自動生成してくれるという驚きの技術です🎃… pic.twitter.com/R43JkCuS4R
— GMO GLOBAL STUDIO (@GMOglobalstudio) October 30, 2025
つまり、ステージ背景そのものが参加者によって生成され、イベント空間が「観るもの」から“一緒に創る体験”へと進化する可能性を示したのです。
こうしたAI生成背景とLEDの連動にXR演出を組み合わせることで、リアルとオンライン双方がまったく同じ「世界観の変化」を共有できます。
背景が切り替わるたびに、リアル参加者もオンライン視聴者も、まるで物語の中に入り込んだような一体感を味わえます。


LED × XR × AI が揃ったとき、イベント演出の自由度は一気に無限に近づきます。
ステージ上の表現は固定されたものではなく、参加者の反応やストーリーにあわせて“変化し続ける空間”へ。
これこそが、これからのハイブリッドイベントにおける大きな可能性です。
LEDイベントで“リアルもオンラインも主役になる”次世代イベントを一緒に作りませんか?

GMOグローバルスタジオのフィロソフィーは明確です。
「オンラインかオフラインか?」ではなく“どちらもメインになるイベント”をつくること。
- 大型LEDが作る没入空間(リアル)
- XR/ARが作る拡張映像演出(オンライン)
- インタラクティブ機能が作る一体感(双方)
この三位一体によって、参加者全員が“ただの視聴者”ではなく“イベントの共演者”になります。
企業イベント、表彰式、キックオフ、製品発表…どんなイベントでも、もう「どちらかに寄せる」必要はありません。
LEDイベント・XR演出・ハイブリッドイベント設計について、まずはお気軽にご相談ください。
あなたのイベントのゴールや世界観に合わせて、最適なLED演出・XR演出、そしてハイブリッドイベント全体の設計までトータルでご提案します。


