ライブ配信イベントを成功させるには、映像や音響といった機材のクオリティだけでは不十分です。
多くの主催者が見落としがちですが、実は 「ネット回線の安定性」こそが配信の生命線 です。
どれほど優れた映像を準備しても、回線が不安定では視聴者体験が損なわれ、信頼にも大きな影響を与えてしまいます。
本記事では、「通信インフラ」に焦点を当て、ライブ配信成功に欠かせない回線の条件と、GMOグローバルスタジオが提供する“止まらない配信環境”の強みをご紹介します。
ライブ配信に欠かせない「安定したネット回線」の重要性

オンラインイベントやライブ配信は、いまや企業活動やエンターテインメントに不可欠な手段となりました。
会場に観客を集めることなく、世界中の視聴者にリアルタイムで情報を届けられるため、コスト効率や柔軟性の高さから以下のような場面で広く活用されています。
こうした配信イベントで忘れてはならないのが 「ネット回線の安定性」 です。
映像や音響、照明といった演出がどれほど優れていても、ネット回線が不安定であれば配信は途切れ、視聴者体験は一瞬で損なわれてしまいます。
特に以下のようなケースでは、通信の安定性がそのまま配信の成否を左右します。
通信の安定性が重要視されるイベント
- 株主総会などのIRイベント
配信停止は企業の信頼を損なう大きなリスク。 - 双方向イベント
遅延や切断は会話や参加体験の質を大幅に低下させる。 - eスポーツ大会
遅延やラグはプレイヤーの公平性を損ない、配信トラブルは試合中断につながる。
つまり、「止まらない通信環境」こそが配信成功のカギなのです。
スタジオごとに異なる「配信用ネット回線」の実態

近年は「高速インターネット完備」を掲げる配信スタジオやレンタルスペースが増えています。
しかし、その「高速」の内訳を確認すると、実態は大きく異なります。
多くのスタジオが導入しているのは、NTT系やケーブルテレビ系が提供するベストエフォート型の光回線です。
これらは「最大1Gbps」や「最大10Gbps」といった数字が強調されますが、あくまで理論値であり、実際の速度や安定性は他の利用者の影響を強く受けます。
さらに、同じビル内やフロアで複数のテナントが回線を共有しているケースも多く、混雑時間帯や高トラフィック時に不安定化するリスクがあります。
一方で、信頼性を重視するスタジオでは、専有型の回線を導入し、配信用に帯域を確保しています。
この場合、他者の利用状況に左右されず、常に安定した通信環境を維持できます。
加えて、バックアップ回線の有無も重要なポイントです。
万が一に備え、異なる回線事業者による冗長構成を整えているかどうかが、配信の信頼性を左右します。
配信スタジオを選ぶときは、実際どのような回線が利用できるのかをしっかり見極める必要があります。
配信に強いネット回線の5条件とは?プロが重視する選定ポイント
「配信に強いネット回線」とは、単なる“速さ”だけでは判断できません。
安定して配信を成功させるためには、以下のような要素が総合的に揃っている必要があります。
1, 十分なアップロード(上り)帯域

ライブ配信ではアップロード(上り)帯域が最も重要です。
フルHD配信であれば10Mbps以上、4K映像なら20〜30Mbps以上が必要とされます。
さらに、複数のチャンネルを同時に配信する場合は、帯域への負荷が一気に増大するため、配信内容に対して十分な余裕を持った回線設計が不可欠です。
理想のアップロード(上り)帯域
- フルHD配信:最低10Mbps以上
- 4K配信:20〜30Mbps以上
- 複数チャンネル同時配信:さらに大きな帯域が必要
共有型回線では時間帯によって帯域が不足し、映像が乱れるリスクがあります。
2, 遅延(Ping)とジッタの低さ

リアルタイム性が求められるイベントにおいては、通信の遅延やそのばらつき(ジッタ)が非常に重要です。
ライブ配信における「遅延」とは、映像や音声データが送信されてから受信されるまでのタイムラグを指します。
特に Ping値(応答速度) はリアルタイム性を測る重要な指標であり、一般的な配信であれば 10〜20ms以下、双方向イベントやeスポーツでは 5ms以下 が理想とされます。
一方、ジッタとは通信遅延の“ばらつき”のことです。一定の速度でデータが流れずに揺らぎが発生すると、映像や音声がカクついたり、音ズレが発生します。
低Ping・低ジッタを実現できる専有型回線や独自ネットワークを備えているかどうかが、配信クオリティを大きく左右します。
3, 冗長性(Redundancy:回線の二重化)

どんなに高品質な回線でも、障害がゼロという保証はありません。
そのため、異なるプロバイダや物理経路によるバックアップ回線の確保は必須です。
冗長化されていない環境では、ひとたび障害が発生すると復旧まで配信が停止してしまいます。
対して冗長化された環境では、自動でバックアップ回線に切り替わり、視聴者に気づかれないレベルで配信を継続できます。
万が一に備えることができているか。それがプロがこだわるポイントです。
4, 常時監視と運用体制

ネットワークは一度トラブルが発生すると復旧までに時間を要することが多く、配信中の映像や音声に直結するリスクを伴います。
そのため、配信スタジオを選ぶ際には「ネットワークの常時監視が行われているか」「障害時に迅速な対応体制があるか」がチェックポイントのひとつです。
監視によってトラフィックの変動や遅延を早期に把握できれば、トラブルを未然に防いだり、影響を最小限に抑えることが可能になります。
配信の安定性を確保するうえで、こうした体制の有無は見落とせない要素です。
5, 実測値に裏打ちされた安定性

「最大1Gbps」「最大10Gbps」といったカタログスペックは、実際の運用環境を保証するものではありません。
信頼できるスタジオは、実測値を公表し、かつ混雑時間帯でも安定した速度を示せる環境を提供しています。
例えば、共有型回線では昼間の実測値が数百Mbpsあっても、夜間には数十Mbpsまで低下することがあります。
これに対し、専有型回線や独自ネットワークを持つスタジオでは、常にほぼ理論値に近い速度が出るため、フルHDや4K配信を安定して継続可能です。
GMOグローバルスタジオが実現する「止まらない通信環境」
GMOグローバルスタジオでは、こうした「強い回線」の条件をすべて満たすために、独自に構築した高品質なネットワークインフラを採用しています。
実測で証明される高速・安定な通信性能
2025年4月に行った実測テストでは、以下の数値を記録しました。
(測定条件:2025年4月 平日14時、GMOグローバルスタジオ内・1Gbps NIC端末使用)

GMOグローバルスタジオ ネット回線実測データ
- 下り:979Mbps
- 上り:936Mbps
- Ping:2.0ms
この数値は、理論値に近い水準を安定的に出せていることを示し、ベストエフォート型回線では到底実現できない理論値に近い高水準を安定的に維持しています。
独自ネットワーク基盤の活用

GMOグローバルスタジオでは、GMOインターネットグループが保有する独自のネットワーク基盤を利用し、外部要因に依存しない構成を実現しています。
配信拠点から上位ネットワークまでの距離が非常に短く設計されており、通信遅延やロスの最小化が図られています。
その通信帯域は最大40Gbpsにおよび、複数の高解像度配信や視聴者数の多い大型イベントにおいても、帯域不足による品質低下のリスクが極めて低い設計です。
冗長構成によるバックアップ体制

万が一、メイン回線に障害が発生した場合でも、配信を一切止めることなく継続できるよう、冗長構成のバックアップ回線を別経路で用意しています。
バックアップ回線にはGMOインターネットグループが提供する「とくとくBB」の専有型インターネット回線を利用し、その基盤にはアルテリア・ネットワークス社の「ファストギガビットアクセス スタンダード 2.5G IP1 L3」を採用。
バックアップ回線スペック
- 上下最大2.5Gbpsを1社専用で利用可能
- 他ユーザーと帯域を共有しない安定性
- 冗長構成のバックボーン+SLA保証
- 24時間体制のサポート
専有型・冗長構成・高サポートという三拍子が揃ったGMOグローバルスタジオの環境が、「止まらない配信」を支えています。
スタジオ選びは「ネット回線の質」が新基準に

ライブ配信の成否は、もはや映像機材の良し悪しだけでは語れません。むしろ、「止まらない通信環境を持っているかどうか」が、そのままイベントの成功に直結しています。
GMOグローバルスタジオは、40Gbpsの大容量回線と2.5Gbpsの冗長構成、そしてプロフェッショナルによる運用体制で、あらゆるジャンルのライブ配信を技術面から支えます。
「回線トラブルが不安」「複数拠点・多人数の同時配信をしたい」――そんなときこそ、“見えないけれど最も重要なインフラ”に注目してください。
ネットワークに強いスタジオを選ぶことが、配信成功の最短ルートです。
「配信環境について相談したい」「自社イベントに最適なスタジオを知りたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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