イベント制作の現場において、スタッフ間のスムーズなコミュニケーションは成功の鍵です。
特にライブイベントや配信現場では、「リアルタイムな情報共有こそが品質を決める」と言っても過言ではありません。
スタッフ間の円滑なコミュニケーションが文字通り『生命線』です!
ここで活躍するのが「インターカム(Intercom)」
業界では略して「インカム」とも呼ばれ、ディレクターからカメラ、音声、照明スタッフまで、あらゆる担当者を瞬時につなぐツールです。
GMOグローバルスタジオではこの重要性に着目し、世界的に高く評価されているRiedel社製インカムシステムを導入しています。
信頼性の高い機材と専門エンジニアによる運用体制で、あらゆるイベントや配信においてスタッフ全員がタイムリーに連携できる環境を整えています。
この記事では、GMOグローバルスタジオが導入するインカムシステムの特長と、その活用シーンを詳しく紹介します。
インカムとは?

インカムとは、イベントや放送現場でスタッフ同士がリアルタイムに会話できる通信用デバイスのことです。
正式には「インターカム(Intercom)」と呼ばれますが、日本の制作現場では「インカム」という呼び方が一般的です。
無線タイプ(ワイヤレスインカム)と有線タイプ(有線インカム)があり、規模や用途に応じて使い分けられます。
例えば、会場を動き回るフロアスタッフにはワイヤレス、操作卓に常駐するオペレーターには有線、といった形です。
インカムがあることで、スタッフ同士が離れた場所にいても瞬時に指示・確認を行えるため、トラブル防止やスムーズな進行管理に欠かせない存在となっています。
トランシーバーや無線機との大きな違いは、複数人が同時に通話でき、必要に応じて通話グループを分けられる点にあります。
これにより、進行やトラブル対応が格段にスムーズになります。
GMOグローバルスタジオのインカム環境

GMOグローバルスタジオでは、Riedel社製の高性能インカムシステムを導入し、あらゆる規模・形式のイベントに対応可能なコミュニケーション環境を整えています。
主なインカム関連機材
- Riedel製 有線式2チャンネル対応インカム端末:6台
- Riedel製 ワイヤレスインカム「Bolero」ベルトパック:10台
- Riedel C44Plus アナログ音声ゲートウェイ・マトリクス:1台
- Riedel NSA-002A アナログ・デジタル双方向ゲートウェイ:1台
より詳しい機材リストもダウンロードいただけます!


有線式インカムと無線インカムを組み合わせることで、固定位置のオペレーターから会場を動き回るスタッフまで、全員が同じネットワーク上でシームレスにコミュニケーションを取ることが可能です。
また、常駐のエンジニアが現場のニーズに応じてチャンネル割り当てやグループ構成を調整いたしますので、必要な情報を必要な人だけが聞ける柔軟な通話体制を実現します。
関係者全員がリアルタイムで状況を共有できるこの環境こそ、GMOグローバルスタジオの大きな強みです。
活用シーンとメリット

イベントの種類や規模を問わず、優れたインカムシステムは現場で大きな威力を発揮します。
スタッフ同士が離れていてもリアルタイムに連絡を取り合えることで、どんな状況でも迅速に対応ができ、トラブルを未然に防ぐことができます。
当スタジオのインカムシステムの魅力や利便性を具体的な制作シーンごとに紹介いたします。
オンライン配信番組

配信番組ではディレクター・カメラ・音声・照明など多職種のスタッフがリアルタイムに連携し、刻一刻と変化する状況に対応する必要があります。
インカムを通じてディレクターのキュー出しや進行上の指示が即座に各担当に伝わり、放送事故を防止します。
またBoleroのマルチチャンネル機能により、技術スタッフと演出スタッフで通話グループを分けるなど柔軟にコミュニケーション経路を設計できるため、情報の錯綜や聞き逃しが起こりにくくなります。
例えば「技術エンジニア用」「ステージスタッフ用」「出演者対応用」などチャンネルを使い分けることで、裏方のスタッフのやり取りと表に立つスタッフとの連絡を分離でき、番組進行がスムーズになります。
オンライン配信番組でのインカム活用シーン
- ディレクターのキュー出しを即時伝達
- マルチチャンネル機能で技術/演出スタッフを分離
- 裏方と出演者対応を分けた効率的な進行管理
有観客イベント

カンファレンス、展示会、交流会などでは、スタッフが様々な配置につきますが、無線インカムを用いることでGMOグローバルスタジオの敷地内においてはフロアや壁を越えてどこでも途切れない通信が可能です。
エレベーターホールからスタジオ内までの全域をカバーしています。
ケーブルに縛られずフットワーク軽く動けるため、突発的な機材トラブルや演出変更、お客様対応にもリアルタイムで情報共有をしながら対応が可能です。
有観客イベントでのインカム活用シーン
- 様々なエリアに点在するスタッフへの情報伝達
- 突発的な演出変更や機材トラブルにもフットワーク軽く対応
- 来場者からの問合せを担当者へ即時共有・確認
ハイブリッドイベント

会場にお客様をお迎えし、なおかつオンラインでの配信も行うようなハイブリッドイベントでもインカムシステムは心強い支えになります。
たとえ現地スタッフの人数は限られていても、受講者には滞りなくイベント進行を届ける最大の味方になります。
裏方同士が逐一状況を確認し合えることで万が一トラブルが発生しても即座に共有し、トラブルの解決や影響を最小に抑えるにはなくてはならない存在です。
たとえばスライドの切替ミスや音声トラブルが発生しても、インカム越しに担当者へ瞬時に伝達ができ適切な対処ができます。
またハイブリッド型イベントの場合、会場スタッフと配信スタッフがインカムで繋がることで、現地とオンライン双方の進行を統合的に調整できます。
結果としてオンライン・オフラインをまたいだイベント全体を通じて、一貫したクオリティと円滑さを維持することが可能です。
ハイブリッドイベントでのインカム活用シーン
- テクニカルスタッフ・進行スタッフ・配信スタッフが一体となって進行管理
- トラブル発生時も即座に共有・対処
- オンライン・オフラインをまたいで一貫した品質を担保
まとめ

GMOグローバルスタジオのインカム環境は、オンライン・有観客・ハイブリッドのいずれでも確実でタイムリーな情報連携を実現します。
機材の性能だけでなく、現場に合わせたチャンネル設計と運用オペレーションまで含めてご提供することで、進行品質と安全性を底上げし、イベント・配信をコミュニケーション面から強力にサポートします。
「自社の現場に最適な設計を知りたい」「まずは相談したい」という方は、下記よりお気軽にご連絡ください。